株式会社エコマスターの「好気性発酵乾燥方式」でのごみ処理技術が四国産業技術大賞を受賞しました。
2025年2月28日、高松シンボルタワー内のかがわ国際会議場にて開催された「2024イノベーション四国顕彰事業表彰式」において、
株式会社エコマスターが四国産業技術大賞を受賞しました。
表彰式では、表彰状が授与されたあと、エコマスターの見澤社長によるスピーチも行われました。


株式会社パブリックとエビス紙料株式会社の共同出資による株式会社エコマスターは、「好気性発酵乾燥方式」によるごみ処理技術が評価され、表彰の栄誉を得ました。
このたび受賞した技術は、燃やせるゴミのリサイクルと脱炭素化を両立させる革新的な方法であり、社会に貢献する取り組みとして注目を浴びています。表彰式開始前から、エコマスターの展示ブースには多くの来場者が訪れ、技術の詳細に熱心に耳を傾けていました。

◆株式会社エコマスターってどんな会社?
株式会社エコマスターは、株式会社パブリックとエビス紙料株式会社が共同出資して設立した企業です。平成29年4月1日からは、三豊市と業務委託契約を結び、家庭や事業所から排出される燃えるゴミを発酵・乾燥させて固形燃料としてリサイクルする日本初の施設「バイオマス資源化センターみとよ」を運営しています。このセンターは、環境に配慮したごみ処理方法として注目されています。
◆「好気性発酵乾燥方式」について


エコマスターが導入している「トンネルコンポスト方式」は、事業所や家庭から回収された生ゴミや紙・プラスチックなどが混ざったごみを細かく破砕し、長さ35メートルの密閉発酵槽「バイオトンネル」に運びます。ここで、約17日間をかけて微生物の働きによって発酵・分解され、最終的に固形燃料の原料が生まれます。
この処理方法の特長は、「燃やさない」「排水を出さない」「臭気を出さない」ことが可能である点です。また、焼却処理で排出される二酸化炭素の削減効果もあり、年間で約6,800トンのCO2排出量を削減することができます。
これまで燃やして埋める方式が主流であった一般廃棄物の燃やせるゴミを固形燃料としてサーマルリサイクルできるとともに、設備が簡単なことや残渣処理まで含めたシステムとして構築されている。ゴミを燃やさず再資源化し、脱炭素効果もあり、環境的にも経済的にも優れているこの方式は、お隣りの四国中央市や小松島市などが次期ゴミ処理方式としての採用を公表している。